冬の北海道といえば雪景色。
そんな雪景色の中、ビールを楽しむ、いわゆる「雪見酒」ならぬ「雪見ビール」をしようと、北海道へ!
夏頃から、そんな淡い期待を持ち、冬の到来を待っていると、暖冬とかで、雪の降らない冬。「雪見ビールは無理だったか」と思っていたら、なんと北海道を訪れる2週間ほど前に大雪が降り始めました。かなり影響の大きな降雪で、バス等の公共交通機関が停まってしまうぐらいの状況だったようです。訪れる頃には主要な交通は復旧していましたが、積雪はまだまだ残っていて、冬の厳しさを感じました。
北海道にたどり着き、まずは北海道ならではのコンビニ「セイコーマート」へ。
そこで見つけたのが、この「網走ビール」。
網走ビールのWebサイトには、このビールの特徴が、以下のように紹介されています。
網走産の大麦麦芽を含む5種類の麦芽をブレンドし、ヴァイツェン酵母・アメリカンホップで醸造しました。フルーティーなヴァイツェンの風味に、アメリカンホップを掛け合わせたことで、今までに無い鮮烈な香りが特長的な商品に仕上げています。奥深いコクと爽やかな香りが特長的な商品です。
まず、一口飲むと、ヴァイツェン独特のバナナ香が、ホップが加わることで、IPAライクな不思議な香りに。そして、まったりとした味わいが、すっきりとしつつコクのある味わいとなっています。ホップの力を感じました。
次に訪れたのは、帯広の街なかにある「晩成館」というビアバー。
「晩成(ばんせい)」は、「大器晩成」という四文字熟語に使われる、「苦労や時間をかけながら、成功する」というような意味です。店名は、昔、北海道を開拓していた時代に、この帯広の地で、静岡県から来た依田勉三らを中心に結成された「晩成社」に由来しているのではないかと思います。ちなみに、依田勉三らによる晩成社は、何もなかった十勝の地を開墾し、牧場を開き、農作やバター・缶詰などの加工食品などを手掛けましたが、事業としてはうまくいきませんでした。ただ、依田勉三らの取り組みは、今の北海道の産業の基礎となり、帯広の六花亭では、晩成社のバター名を記念して「マルセイバターサンド」を販売し、北海道の定番お土産になっています。
そんなことを思いながら、「晩成館」でのいただくビールは、使い古されたような木材を多用した店内の雰囲気と相まって、開拓時代に思いが行く感じです。
ビールは北海道の開拓の精神である「サッポロビール」です。お店こだわりの“直出しの樽生”。今回は、「ハーフ&ハーフ」を大サイズでいただきました。
帯広市内でクラフトビールを作っているブルワリーの一つ「CAFE & BAR NUPKA」。
ホテル ヌプカの1階中にあります。このホテル ヌプカも特徴的なホテルで、古い宿泊施設をリノベーションにして、「暮らすような旅」をコンセプトにしたホテルです。「馬車BAR」として、馬車に乗って、帯広の街を回りながら、飲食を楽しめるアクティビティもあります。
「CAFE & BAR NUPKA」のお店自体は、そんなに広くはないですが、ビールの品揃えが豊かです。自家醸造のクラフトビール以外にも、ゲストビールもあり、メニューをみると、12種類ほどあります。
まず、最初にいただいたのが、お店で醸造されているオリジナルクラフトビール「旅のはじまりのビール」。北海道産大麦麦芽を100%使ってできたビール。飲みやすい風味です。
次に、「Beer Flight 4種飲み比べセット」
選んだのが「トムとエレンの休日」「フランボワーズ」「狼煙」「DOTO」の4種のビール。どれも特徴があり、美味しいビールで、中でも「狼煙」はスモーキーさが印象的でした。この「狼煙」は、ウィスキーに使われるスモーキーモルトを使っているのだそうです。
北海道・帯広には、今回訪れたところ以外にも、以下のようなビアスポットがあります。
北海道は札幌と比べるとコンパクトな街ですが、帯広駅から徒歩圏内にいくつものビアスポットがあり、なかなか楽しい街でした。ビールだけでなく、十勝での野菜や肉などもあり、食事も楽しめる。通い詰めたい街だと感じました。
Discover Beer: Deeper, Richer, and Better Together! 🍺